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ちっちゃく大胆な告白者
おねぇさん!
秋空にせいいっぱい溌剌とひびく声で
どんぐり頭の少年に路上で呼び止められた。
おねえちゃん、でなく、おねえさん。
そこに芥子の粒ほどの色気が見え隠れ。
左手には列車模型
右手には百円チョコ
右目には青痣。
下唇をぎゅっと噛んだかと思うと、
ハイッと威勢よく左手を突きだし、
うわっ、しまったと、
あわて顔で次に右手を突きだし、
あげる、
というコトバがもごもご出ないまま、
仰向けにさしだした私の手のひらに
チョコレートをちょこんとのっけ
一瞬、
ドキリとするほど寂しい青痣の目。
そして子ネズミのように走り去っていった。
こんなちっちゃくも大胆な告白者に出逢ったのは初めて。
なんだかこちらがドギマギした。
まいったな。
(November 2, 2008)
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