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信頼度数
「いま、最も信頼できる人は誰ですか」
世論調査で、この問いを
既婚者と未婚者の双方にたずねた。
未婚者の回答は、母親と父親がともに3割強。
パートナーと答えた人は、男女ともになんと1割未満。
これに対し既婚者の回答は、
両親と答えた人間は1割未満で、
パートナーと答えた人が8割強。
このデータを読んだとき、素朴な疑問がわいた。
1割未満という低い信頼度数が
8割強という高い信頼度数に変わる、
その瞬間はいったい、いつだ。
結婚したら優遇者が大切な人になる。
確かにそれはそうなのだろう。
だからといって「はい、今日から夫婦です」と入籍したら
とうとつに、無条件に、考えなしに、義務的に、
親よりもパートナーを信頼するのか。
もちろん、そんなことはありえない。
絶対にそこには、端境期というものがあるはず。
気になったのでまわりの既婚者数人にたずねてみた。
返ってきた答に共通していたキーワードは「物理的時間量」。
つまり親といる時間量よりも、
パートナーといる時間量がうわまったときに
「親 vs パートナーの信頼関係」が逆転する。単純だ。
しかし本当に人間の「信頼」は、そんなに単純なものなのか。
一緒に過ごす時間がどれだけ長いかで決まるのか。
個人的な考えでは、
何十年一緒にいても、どうにも信頼が築けず溝ばかり深まる人もいる。
たった1週間の間柄でも、この人は信頼できると心を開ける相手もいる。
つまり20年来の友人への信頼を、1週間のつきあいの他人が、
うわまわることもある。
そこには相対的な時間量とは関係のない、絶対的な尺度がある。
残酷な考えかもしれないけれど、私は素直にそう思う。
とにかく「信頼」は、そんな単純なものじゃない。
(January 27, 2009)
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